SFC(スーパーフライヤーズカード)を知ってますか?
SFCとは、ANA(全日空)の特別な会員のことです。
SFCに入会すると、上質な旅を楽しむことができるため、旅行好きには見逃せないクレジットカードになってます!
この記事では、
- ANA SFC修行とは何か。どんなメリットがあるのか
- 必要な費用、また費用を抑える具体的な方法と維持費
- 効率的な修行の方法
海外へ行く方はもちろん、国内旅行好きな方も、上質な旅に魅力を感じる方へ
詳しく紹介していきます!
ANA SFCとは?まずは、メリットを簡単解説!
まず、『SFC』とは、簡単に言うとANAの特別な会員のことです。
正式には、ANAスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)といい、
特定の条件を満たした人のみが入会できる特別な会員制度(クレジットカード)になります。
ちなみに、JALには、JALグローバルクラブ(以下、JGC)という特別な会員制度があります。
ここでは、ANAの上級会員であるSFCについて簡単に解説します!
SFCになると以下のような主なメリットがあります。
- 専用保安検査場を利用可能
- 優先搭乗ラウンジの使用
- 座席クラスのアップグレード
- キャンセル待ち優先など
- 年会費を払うだけでSFCステータス維持
搭乗前には、専用の保安検査場を利用することで、長蛇の列に並ばずに、チェックイン・手荷物検査を受けることができて、
出発まではANA lounge(優先搭乗ラウンジ)でゆっくりと過ごすことができます。
また、座席クラスもアップグレードされる可能性があったり、キャンセル待ちも優先されます。
このほかにも多数のサービスを受けることができますが、
年会費を払うだけで、これらのサービスを維持することができます。
詳細な会員別のサービスを知りたい方は公式サイトの下記をご覧ください。
つまり、上質な旅を経験することができるのが、SFCというわけです。
SFCと上級会員(ANAプレミアムメンバー)は別である注意!
会員制度でよく混同されるのが、SFCとANAプレミアムメンバーです。
ANAプレミアムメンバーは、1年間ごとのステータスで、『ブロンズ』、『プラチナ』、『ダイヤモンド』、『ダイヤモンドPlus』があるのに対して、
SFCは、1度獲得すると、年会費を払うだけでステータスが維持できます。
ステータスの内容は細々異なる点がありますが、
SFCは、ANAプレミアムメンバーのプラチナに相当します。
詳細な会員別のサービスを知りたい方は公式サイトの下記をご覧ください。
SFC修行を始める前に知っておくべきこと
メリットが多いSFCですが、誰でもすぐに入手できるものではありません。
申し込むためには、ANAが定めている条件を満たす必要があります。
この条件を満たすための行動こそが「修行」といわれているもの。
どんな人がSFCに申し込めるのかをご紹介します。
そもそも、ANA SFC修行とは?
WIKIPEDIAにわかりやすい説明があったので引用しました。
マイル修行(マイルしゅぎょう)とは、航空会社の運営するマイレージサービスにおいて、多頻度顧客に提供される上級会員特典の獲得を目的とした、有償航空券による旅行の俗称。
旅先での観光や宿泊をあまりせずに、短期間で多回数飛行機に乗り続けるため、体力・時間・金銭を消耗するなど、一般的観点からは”苦痛”と思われる行為をすることから、僧侶の修行に例えて「マイル修行僧」と呼ばれていたが、こちらも、現在ではマイルを言わず、単に「修行僧」と呼ばれることが多くなった。
簡単に言うと、『数日という短期間』で、『1日に複数回乗る』ってことですね。
これだけ聞くと、苦行(≒修行?)と思うかもしれませんが、
実際に修行した私の感想は、飛行機ではアルコールを飲みつつ、朝昼晩それぞれの機内食を食べて、各空港ではご当地グルメを食べて・・・楽しい思い出しかありません!
それでは、SFC修行を始める前に準備するものを紹介します。
まずは、ANAカードを発行する必要がある
まずは、SFCを目指すためには、ANAクレジットカードを発行する必要があります。
年会費は、どの国際ブランドを選択するか、一般・ゴールド・プレミアムカードを選択するかで大きく変わりますが、
最安だと、一般カードが11,275円、ゴールドカードが16,500円と、それほど高額ではありません。
月1,000円程度払うことで、SFCのサービスを受けることができると言うことは、非常にコスパがいいです。
ちなみに私は、ANA AMEXゴールドカードを発行しました。
理由は、入会ボーナス・決済額に応じて非常に多くのマイルを獲得することができるからです。
気になる方はこちらの記事を御確認ください。
https://www.origamipapa-kurekatsu.com/ana-amex/SFC修行にかかる費用と維持費は?
SFC修行にはどうしてもコストがかかります。
詳細は後述しますが、SFCになるためには、『プレミアムポイント』を最低でも30,000ポイント獲得する必要があります。
30,000プレミアムポイント獲得(SFC修行)するには、だいたい20〜30万円程度の費用がかかってきます。
1ヶ月に換算すると、2〜3万円と非常に高額となってきます。
(※安くする方法はあります。後述します。)
また、SFCの大きなメリットは、SFCを持っている限り年会費を払うだけでステータスがずっと維持されることです。
ここでいう年会費とは、クレジットカードの年会費で前述している通り、一般カードを選べば、11,275円となります。
ANA SFCを申し込む条件は大きく2パターン
- 『プラチナ』もしくは『ダイヤモンド』会員になる
→短期間で達成可能。 - 100万ライフタイムマイルに到達する
→長期間で達成を目指す方向け(総飛行距離 約160万km以上必要)
SFCへ申し込むことができる条件は2パターンありますが、
2つ目の『100万ライフタイムマイルに到達する』については、
文字通り、100万マイル。つまり、総飛行距離 約160万km以上必要になります。
1マイル=1609.34m ≒ 1.6km
1,000,000マイル ≒ 1,600,000km
もはやピンとくる数字ではないと思いますが、
北海道ー沖縄間が約1,400マイルなので、約572往復しないと達成できないことになります。
1,000,000マイル / 2,800マイル(沖縄ー北海道/往復)≒ 358往復
つまり、2つ目の『100万ライフタイムマイルに到達する』は長期的な達成は可能かもしれませんが、1年という短期の達成は困難というわけです。
『プラチナ』もしくは『ダイヤモンド』会員になる
SFCカードに入会申し込みするには、実質的には、『プラチナ』もしくは『ダイヤモンド』になるしか方法がありません。
ここからは、具体的に『プラチナ』、『ダイヤモンド』会員になる方法を解説していきます。
『プラチナ』もしくは『ダイヤモンド』会員になるには、
『プレミアムポイント』を最低3万(ダイヤモンドなら最低5万)貯める必要があります。
プレミアムポイント(PP)とは?
プレミアムポイント(PP)とは、毎年1月〜12月の1年間に、搭乗した分について付与されるポイントです。
『マイル』とは、違うポイント制度なので、混同しないようにしましょう。
対象となるのは、ANAグループ(ANA・ANAウイングス・エアージャパン)、スターアライアンス加盟航空会社、スターアラウアンスコネクティングパートナーのみです。
注意点
・プレミアムポイントとマイルの交換や合算はできない。
・プレミアムポイントは年間(1月~12月)で積算し、翌年に持ち越すことはできない。
・提携他社のマイレージプログラムに登録したご搭乗実績は、プレミアムポイントの積算対象外になる。
プレミアムポイント計算方法
プレミアムポイントとは、予約クラス・運賃種別ごとの積算率・路線倍率に、搭乗ポイントを加算して計算されます。
基本区間マイレージ × 座席クラス・運賃ごとの積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント
計算は難しくないですが、それぞれのレートまで把握するのは大変です。
そこで、ANA公式サイトにある『ANAフライトマイル・プレミアムポイントシュミレーション』を活用しましょう!
ANA「ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」
SFC申し込み条件(プラチナ会員以上)を達成する具体的な2つの方法
SFCに申し込むには、会員ステイタスを上げることが必要になります。
- 多くのプレミアムポイントを貯める
→搭乗頻度の多い方向け - プレミアムポイント+ANAサービス利用+ANAカード決済金額
→搭乗頻度を抑えたい方向け、費用を抑えたい方向け
どちらもプレミアムポイントを獲得するという点では同じなのですが、
❷は、ANAのライフソリューションサービスを利用し、保有しているANAカードの決済金額を一定金額利用することで、必要なプレミアムポイントを少なくすることができます。
それでは、『プラチナ』会員になる具体的な方法を2つ紹介します。
【プラチナ会員になる方法①】50,000PPを獲得する
この方法は、飛行機に搭乗し、プレミアムポイントを貯めて、『プラチナ』会員を目指すというシンプルな方法です。
ビジネスや旅行などで、そもそもの搭乗回数が多い方に向いている方法と言えるでしょう。
- ブロンズ…30,000PP(うちANAグループ運航便利用分15,000PP)
- プラチナ…50,000PP(うちANAグループ運航便利用分25,000PP)
- ダイヤモンド…100,000PP(うちANAグループ運航便利用分50,000PP)
『プラチナ』会員になるには、50,000PP必要となります。
【プラチナ会員になる方法②】30,000PP+ANA7サービス+ANAカード決済金額500万円
この方法は、ANAが定める12個のサービス(ライフソリューションサービス)を複数利用し、保有するANAカードの決済金額を満たすことで、必要なプレミアムポイント数を抑えることができます。
ANAカードの決済金額を満たすことができる方には、プレミアムポイントの必要数を抑えることができるので、搭乗費用を抑えることができます。
- ブロンズ…15,000PP+ライフソリューション4サービス+ANAカード決済金額300万円
- プラチナ…30,000PP+ライフソリューション7サービス+ANAカード決済金額400万円
- ダイヤモンド…50,000PP+ライフソリューション7サービス+ANAカード決済金額500万円
『プラチナ』会員になるのは、30,000PP+ライフソリューション7サービス+ANAカード決済金額400万円必要となります。
プレミアムポイント獲得のためのおすすめルートの考え方
この記事では、効率的に多くのプレミアムポイントを獲得するための考え方を紹介します。
- 区間基本マイレージ・・・遠くへ行く
- 予約クラス(座席、運賃種別)・・・プレミアムクラスを選択、28日前に予約する
- 路線倍率・・・国内線を選択する
まずは、おさらいです。
プレミアムポイントの計算方法はこちらでした。
【区間基本マイレージ】は、基本的には発着の空港の距離に依存するため、『なるべく遠くへ行く』ことを心がける必要があります。
そのため、東京や大阪、東北に住んでいる場合は「沖縄(那覇・石垣)」、九州や沖縄に住んでる場合は『北海道(新千歳)』がオススメになります。
【予約クラス・運賃別ごとの積算率】は、予約した日から搭乗日までの期間、座席のクラス、搭乗する方の属性(大人、小児など)により積算率が変わります。
28日前に予約し、プレミアムクラスを選択するようにしましょう。
【路線倍率】は、国内線が2倍、国際線が1.5倍もしくは1倍ですので、国内線を選択するのがベターでしょう。
【搭乗ポイント】は、搭乗クラスや運賃によって進呈されるポイントなので、考え方としては【予約クラス・運賃別ごとの積算率】と同じく、28日前に予約し、プレミアムクラスを選択するようにしましょう。
ただ、効率だけを考えて、路線・ルートを選択するのでは、面白さが半減してしまい、苦行になってしまいます。
長距離路線をメインにしつつ、ご家族や友人と『行ってみたい』と思うエリアに出かけて観光を楽しみながら貯めるのもおすすめです。
SFC修行にかかる費用を抑える方法!
前日した通り、『プラチナ』会員になるために必要な最低30,000プレミアムポイントは約20〜30万円ほどの費用がかかります。
そこで、ここからはSFC修行にかかる費用を抑える方法を紹介します!
私はこの方法を駆使して、ほぼタダで修行を完了させました!
ANAの航空券はスカイコインでも購入可能!
ANAの航空券は、現金などで購入する『(一般的な)航空券』とマイルで交換する『特典航空券』の大きく2種類ありますが、
残念ながら、『特典航空券』では、プレミアムポイントを貯めることはできません。
そのため、SFC修行に必要な30,000PPは、『(一般的な)航空券』でプレミアムポイントを貯める必要があるわけです。
ここでは、マイルをはじめとした、あらゆるポイントを『ANA SKYコイン』へ交換し、航空券を購入することで、プレミアムポイントを貯める方法を紹介します。
スカイコインとは?
「ANA SKY コイン」とは、ANAの電子クーポンのことです。
※前述しているマイル、プレミアムポイント(PP)と混同しないようにしましょう。
「ANA SKY コイン」は、貯めたマイルを「1マイル=最大1.6コイン」のレートで交換できます。
「ANA SKY コイン」のメリットは、「1コイン=1円」で航空券を購入することができるため、プレミアムポイントを獲得することができる点です。
マイル→スカイコインは最大1.6倍で交換できる
ANAマイルはSKYコインへ交換することができる唯一のポイントになります。
交換レートは、保有しているクレジットカード、交換するマイル数により異なるため、簡単にまとめました。
- ANAスーパー フライヤーズカード、ANAカード プレミアム、ANAゴールドカード
→最大1.6倍(必要最低マイル数:50,000) - ANAカード(ワイド・一般)、AMCモバイルプラス会員
→最大1.5倍(必要最低マイル数:50,000) - ANAマイレージクラブカード ※クレジットカードではない
→最大1.2倍(必要最低マイル数:50,000) - ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、ANA「プラチナサービス」メンバー、ANA「ブロンズサービス」メンバー
→最大1.7倍(必要最低マイル数:50,000)
SFCを目指す方は、❶か❷を保有しているはずなので、最大交換レートは1.6倍となります。
より詳細に交換レートを確認したい方は下記を参照ください。
SKYコインより、マイルの価値の方が高い点には注意!
ここでは、ANAマイルとスカイコインの価値について比較します。
- 1ANAマイル=>最大1.6スカイコイン=最大1.6円
- 1ANAマイル ≒ 1.51〜3.62円
ANAマイルは『特典航空券』へ交換することができ、交換する時期により大幅に価値が変動します。
別記事で、ANAマイルの価値を計算しているので参照ください。
時期により変動しますが、だいたいANAマイルの方が価値が高いため、
スカイコインへ交換するのは、あくまでもプレミアムポイントを獲得することを目的としている場合に限られます。
『ポイント』→マイル→スカイコインの交換ルートがおすすめ!
マイルはクレジットカードの決済で貯めるのが一般的ですが、
他社のポイントをマイルへ交換することで、SFC修行の費用を抑えることができます。
ここでは還元率別に、ルートを紹介します。
【還元率50%】楽天ポイント/エポスポイント/Tポイントなど→ANAマイル
他社のサービスを利用していると貯まるポイントの中には、ANAマイルへ交換することができるものがあります。
ただし、還元率50%のため、スカイコインとして使用する場合、元のポイントの現金価値から低くなることがあるので注意しましょう。
ポイント名 | 交換レート (他社ポイント→ANAマイル) |
---|---|
楽天ポイント | 2ポイント→1マイル |
nanacoポイント | 2ポイント→1マイル |
Tポイント | 2ポイント→1マイル |
エポスポイント | 2ポイント→1マイル(通常カード) 2ポイント→1.2マイル(ゴールド・プラチナカード) |
Vポイント(三井住友カード) | 2ポイント→1マイル |
【還元率60%】永久不滅ポイント→ANAマイル
セゾン系のカードを保有していると『永久不滅ポイント』が貯まりますが、還元率60%で交換できます。
【還元率70%】(みずほルート)Tポイント/JRキューポ→永久不滅ポイント→ANAマイル
Tポイント・JRキューポだけは、条件付きではありますが、マイルへの交換率を70%まで引き上げる方法があります。
- JQ CARD エポス(JQエポスカード)※ゴールドでも可
→年会費1,375円(年1回の利用で年会費無料) - JQ CARD セゾン
→年会費1,375円(年1回の利用で年会費無料) - みずほマイレージクラブカード/ANA
→年会費永年無料
カード | 交換レート (他社ポイント→ANAマイル) |
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JQ CARD エポス | 1Tポイント→1JRキューポ |
JQ CARD セゾン | 1JRキューポ→0.2永久不滅ポイント ※0.2永久不滅ポイント=1円の価値 |
みずほマイレージカード | 1永久不滅ポイント→0.7ANAマイル |
まとめ:上級会員を目指すならプラチナ会員になろう!
一度でもプラチナ会員位なれば、年会費を払い続けるだけで上質な旅を手にすることができます。
長距離路線をメインにしつつ、ご家族や友人と『行ってみたい』と思うエリアに出かけて観光を楽しみながら修行を進めていきましょう!
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